

Moku's インタビュー木を選ぶ人と
Interview

飾っても、触れても楽しい アートのような木のおもちゃ
TAKEDA GANGU
「子どもが遊んで楽しいのはもちろんですが、インテリアとして楽しめるような、木のおもちゃを作りたい」。そんな想いから、武田玩具の木製玩具は生まれました。
手ざわりのやさしさやシンプルな造形美を大切にしながら、ひとつひとつ丁寧に、高知県産の木材を使ったおもちゃや雑貨を製作しています。

TAKEDA GANGUの武田さんにお聞きしました
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もくまる
どのようなものを製作していますか?
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主に高知県産のヒノキを使用し、赤ちゃん向けの木製玩具や雑貨を製作しています。
『iroki』と名付けた色をつけた木材を使い、動物をモチーフにしたデザインの木のおもちゃを中心に展開しています。代表的な商品としては、赤ちゃんのファーストトイとして人気の木製歯固めやガラガラ、知育玩具として楽しめるパズルなどがあります。また、動物の形をした一輪挿しや木のぬくもりを活かしたカードホルダー、マグネットなど、暮らしに彩りを添えるインテリアアイテムも取り揃えています。
おもちゃとしての役目を終えたあとも、インテリアとして楽しめるデザインにこだわり、手に取る人の心に残るものづくりを続けています。
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もくまる
おもちゃづくりで創意工夫されていることは?
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もともとキャラクターデザインを手がけていましたが、イラストを立体化したいという思いから木工の世界に入りました。
美術館には多くの魅力的な作品がありますが、ほとんどが「触っちゃいけない」展示物です。子どもたちは「触りたい」と思いながらも、見るだけで我慢しなければなりません。そこで、「触れて楽しめるアートがあってもいいのではないか」と考えたことが、おもちゃ作りを始めるきっかけとなりました。
「飾るだけでなく、触れて遊べるもの」「インテリアとしても楽しめるおもちゃ」に魅力を感じ、ドイツのおもちゃ文化にも影響を受けながら木製玩具の制作をスタートしました。
例えば、動物の形をした立体的なマグネット玩具は、各パーツに磁石がついているので、頭、足など取り外しができます。パーツの付け方で立つだけでなく、動物を座らせたり、足を上げさせたりと色々な表現が楽しめます。磁石の埋め込み方や強度には細心の注意を払い、安全性を確保しています。
また、当初はシンプルな形をしていたガラガラも、「小さな子どもの手でも握りやすい形」を目指し、何度も試作を重ね、現在のデザインにたどり着きました。私たちは、見た目の美しさだけでなく、触れることで安心感を得られる形状を追求し、心に残るものづくりを続けています。
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もくまる
木の商品の魅力は何だと思いますか?
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木のおもちゃには、プラスチック製品にはない温かみと安心感があります。
多くの方が木の優しい手ざわりに魅力を感じており、特にヒノキは、磨き上げ、角を丸くする加工ができ、なめらかな肌触りと、安心して遊んでいただけるデザインの製品を作ることができます。塗装には、赤ちゃんが口に入れても安全な自然塗料である天然オイルやミルクペイントを使用することで、塗料の臭いを抑えながらヒノキ本来の香りを活かすことができます。
さらに、木製品は時間とともに風合いが変化し、深みを増していくことが大きな魅力です。子どもが遊び終えた後も、思い出が詰まったインテリアとして飾ることができ、長く愛される存在であり続けます。
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もくまる
お客様の反応はいかがですか?
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木のやさしい手ざわりが心地よく、子どもがずっと握って遊んでいますというお声をいただいています。
出産祝いとしても選ばれることが多く、「友人の赤ちゃんが生まれるたびに贈っています」というリピーターのお客様からのお言葉は、大変励みになっています。贈る相手にちなんだデザインをオーダーメイドでご依頼いただくこともあり、その際も喜んでいただいております。
また、おもちゃとして遊ぶだけでなく、作品として大切にしてくださるお客様もいらっしゃいます。美しくシンプルな造形、かわいらしい表情のデザインを気に入っていただき、インテリアとして飾って楽しんでいるというお声も多くいただいています。あえて装飾を加えず、木そのものの魅力を活かしていることが、長く愛着を持っていただける理由の一つかもしれません。
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もくまる
高知県産木材の可能性や期待することはなんでしょうか?
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高知県は森林率84%を誇る、木の豊かな地域です。しかし、輸入木材の増加に伴い、国産木材の需要が減少し、管理が行き届かない山が増えているのが現状です。
木は、その土地の環境や風土に適応しながら育つため、その土地で生まれた木をその土地で使うのが最適と言われています。特に、高知県のように雨が多く風も強い環境で育ったヒノキは、油分が多く水に強いのが特徴です。そのため、玩具だけでなく、耐水性を活かした日用品としても適しています。しかし、木材の価格が安く評価されすぎている課題もあり、「その価値を伝え、適正な価格で販売することが必要」だと考えています。
私たちは、こうした背景を踏まえ、子どもたちのためのおもちゃや、大人が楽しめる雑貨、また大切な人へのプレゼントとしての木製品を製作しています。木に触れる機会を通じて、「高知の木っていいな」と思っていただけたら嬉しいです。
木のおもちゃは、「イラストを立体表現してみたい」という想いから生まれました。主に高知県産ヒノキを使用し、木の良さを活かしながらカラフルに仕上げています。子どもがおもちゃを卒業した後も、インテリアとして飾って楽しんでいただける玩具づくりを目指しています。
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TAKEDA GANGU
- 担当者名:
- 武田 勇馬
- 住所:
- 〒781-1143 土佐市波介3485-5
- 電話番号:
- 090-3948-5853
- 営業時間:
- 10:00~16:00
- 定休日:
- 土・日・祝日


Moku's インタビュー木を選ぶ人と
Interview

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木製品
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TAKEDA GANGU
「子どもが遊んで楽しいのはもちろんですが、インテリアとして楽しめるような、木のおもちゃを作りたい」。そんな想いから、武田玩具の木製玩具は生まれました。
手ざわりのやさしさやシンプルな造形美を大切にしながら、ひとつひとつ丁寧に、高知県産の木材を使ったおもちゃや雑貨を製作しています。
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木製品
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土佐龍
自然豊かな高知県の清流 四万十川流域で育った四万十ひのきを主な素材として商品作りをしている、木製家庭用品メーカーです。
四万十ひのきの間伐・除伐材、本来であれば廃棄される端材や葉っぱなどを適材適所で有効活用し、"すべてを活かす-木の料理人"をカンパニーポリシーとして、暮らしに役立ち、暮らしを明るく心地よくする商品の開発に日々務めています。
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住宅
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東久万の家
天然木の玄関柱や木の引き戸、土佐漆喰の壁。瀟洒の雰囲気の中にも長く暮らし続けるための温かな工夫が随所に。高知という風土と暮らしに対する施主と建築士の美意識がたくさん詰め込まれた邸宅です。
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住宅
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本山セルフビルド
高知県本山町に移住し、主に林業で生計を立てるご夫婦。長年の夢であったセルフビルトでの家づくりに挑戦し、取材時は屋根仕舞いの真っ最中でした。
家づくりの過程をYouTube等で投稿していることもあり、この家の仕上がりを多くの人が楽しみにしています。
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住宅
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廣瀬邸
無駄のない動線や家事のためのゆとりあるスペース、さらに寛ぎの空間を確保するなど、担当された女性建築士の視点から提案された様々な配慮が行き届いた古民家改修例をご紹介。
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非住宅
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いの町立伊野小学校校舎
美しい天井の肘木工法と見出し建築はアート性も高く、快適性と安全性を兼ね備えた木造校舎のロールモデル。
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非住宅
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レストランengawa
2018年四国建築賞(一般建築部門)優秀賞受賞。木の温もりと中庭で大人がくつろげる空間に。
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住宅
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スギだらけの家
木材の家にこだわられた自然派の理想とする住まい。家の中は、むき出しの梁を巧みに使いこなした、子育て世代の温かな日常が満ちていました。
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木製品
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高知県木製品工業連合協同組合
高知県木製品工業連合協同組合=木工連は1986年に発足。当時は200社以上が集まっており、その多くは建具や表具家具会社でした。
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住宅
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須崎市 堅田邸
自然素材の心地よさと 設計士の遊び心が豊かな 家族の時間を紡いだ 二世帯が渡り廊下でつながる家
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住宅
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久礼の家
リビングから庭へと続く一体感が心地よい、アウトドアを楽しめる家
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非住宅
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オーベルジュ土佐山
世界初の木質リゾートホテル 「オーベルジュ土佐山」 自然素材にこだわった建築で非日常を演出
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ネットで相談予約
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ぷらっとホームMoku
所在地: 〒783-0086
高知県南国市緑が丘1丁目1201-5営業日時: 火〜土曜日(休館:日曜、月曜日)
10:00〜16:00連絡先: Tel 088-879-3304
Mail:deaikan@k-kenmoku.com
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運営高知県木材普及推進協会
所在地: 〒781-0801 高知市小倉町2-8
一般社団法人高知県木材協会内
高知県木材普及推進協会事務局営業日時: 平日 8:30〜17:00