Moku's インタビュー木を選ぶ人と

Interview

自然暮らしを慈しみながら
子育てを楽しむスギだらけの家

スギだらけの家

建築士/有限会社ニュートラル建築研究所 松木 貴史氏
建主/池上様

広い土地に木材の家がおだやかに佇む。庭には、せんだんのジャングルジムや自家菜園、虫たちの住居もあれば、ちょこちょこ歩き回るにわとりも。木材の家にこだわられた自然派の理想とする住まい。家の中は、むき出しの梁を巧みに使いこなした、子育て世代の温かな日常が満ちていました。

経年劣化を楽しみながら

新建材ではなく、自然素材の家作りを第一に考えていました。この家には外にも中にも杉がたくさん使われています。剝き出しの梁は、相猫のキャットテイルにもなっています。
大きな窓からの風通しも良いため、夏もほとんど冷房を使わずに過ごせています。一方、冬は、暖炉の熱で家中が温かくして、省エネ生活を満喫しています。以前のマンションでは家族みんなが、しもやけになっていましたが、天然床自体のぬくもりのおかげで、その辛さもなくなりました。むしろゴロゴロ寝ころんでいます(笑)。木材は経年劣化もするのですが、それを味わいと思い楽しんでいます。

たくさんの細かな要望を叶えながら法的な問題をクリア
設計士の豊かな経験とアイディアのおかげで、理想の我が家が完成

明るくて風通しの良い家、二階リビング、ハンモックが欲しい、キッチン周りのあれこれなど細かな要望を、松木設計士は全て叶えてくれ、とても満足しています。
苦労したことは、ここが市街化調整区域の接道無しという難しい条件だったこと。法的にも新建材を使えば建築もしやすかったと思いますが、自然素材にこだわったため、いろいろと壁がありました。建築士の豊富な知識と経験から、土壁を使うなど私たちの希望に寄り添う形で解決策を提案してくださって、とても感謝しています。

ニュートラル建築研究所 松木 貴史建築士にお聞きしました

もくまる

この家の設計ポイントを教えてください。

2階のLDKが希望だったため外断熱の屋根を採用。さらに本棚など、使える場所には、ふんだん木材を使いました。
外壁は、土壁とセットで板張りにしました。この敷地の場合は、接道がないため法的に防火構造の壁が要求されます。防火サイディングか土壁かの選択肢から建主様は自然素材の家を望まれました。建主様は木の経年劣化も楽しまれており、今後の暮らし方も期待しています。

写真右 建主 池上様
写真左 ニュートラル建築研究所 松木 貴史建築士

もくまる

家づくりの思い出と想いを教えてください。

市街化調整区域の接道無しという敷地のせいで着工までいくつもの法律をクリアしなければならず、かなり時間を要するプロジェクトでしたが、建主さん家族は根気強く協力してくださいました。
設計時はまだ九州にお住まいだったので福岡まで打ち合わせに行ったのがいい思い出です。

写真右 建主 池上様
写真左 ニュートラル建築研究所 松木 貴史建築士

スギだらけの家

設計監理:
有限会社ニュートラル建築研究所
施工:
建築工房 望 有限会社
種別:
増築
構造:
木造在来工法
敷地面積:
952.82㎡
延床面積:
147.54㎡(今回建設した棟)
施工:
2019年12月
家族構成:
夫婦+子供3人

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