須崎市堅田邸

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インタビュー
須崎市堅田邸

Moku's インタビュー木を選ぶ人と

Interview

自然素材の心地よさと
設計士の遊び心が豊かな
家族の時間を紡いだ
二世帯が渡り廊下でつながる家

建築士／エニシ建築設計事務所　江西章氏
建主／堅田しなこ様

約20年前に建てられた住宅。年月を経て、室内の木材や土佐漆喰は、艶を増し豊かな温かみを漂わせていました。
また、庭の樹木も育ち外観と調和も美しく、素敵な毎日を過ごされているのを感じることができました。

自然素材と遊び心に惹かれて
自分たちの作りたいイメージと合った建築家との出会いから

家を建てるにあたって、ハウスメーカーをたくさん回りましたが、決め手は友人宅を訪問したことです。自然素材の温もりと遊び心を感じる設計に一目ぼれしました。それを設計したのがエニシさん。我が家は、木材と土佐漆喰を使っており、窓からの風通しも良く、夏は湿気も少なく涼しく過ごせます。（数年前までエアコンもありませんでしたが、近年の猛暑でリビングにだけ取り付けました）。一方、冬は暖炉の熱気が家中を対流して全体を温めてくれるのでとても過ごしやすいです。

住む人の暮らし方に寄り添った時間の豊かさを感じる家づくり

友人からもエニシさんにお任せしておけば大丈夫と言われお任せしました。
しかし主人もこだわるタイプで、その要望を叶えるために、何度も打ち合わせを重ね提案して頂きました。

この家の特徴の一つが、二世帯をつなぐ渡り廊下です。おかげで、お互いがほどよい距離感で暮らすことができました。おもしろいのは、旅館のようなお風呂でしょうか。すのこの床に素足が触れると、とても気持ち良いですね。20年使っていますが腐食などの問題も今のところありません。

さらに言えば、玄関の洗い出しや木材を使った飾り棚など、細かいところにセンスが詰め込まれている点も我が家の自慢になっています。

長く暮らすためのポイント

薪の調達が必要ですが、暖炉はお勧めです。家全体が温まりますし光熱費の節約にもなるかと。炎にも癒されます。

エニシ建築設計事務所　江西章建築士にお聞きしました

もくまる 設計で配慮したことは？: 国道沿いの少し高台にある住居のため、道からも分かりやすい外観で、かつ、周囲と調和する家づくりに努めました。道路からも煙突が見えるのでわかりやすいと思います。
薪ストーブと吹き抜けにより、空気を対流させ、家全体を温めるデザインとしました。
二世帯を渡り廊下でつなぐことにより、お互いのプライベートを守りつつ一体感を創出しました。

もくまる 家づくりの思い出と想いを教えてください。: プラン決定までにかなりの時間を要しましたが、できあがった建物は建築主、設計士双方の思いが詰まった住宅に仕上がりました。今回、久々に訪問させていただきましたが、上手に住みこなされおり、センスの良さにも感心した次第です。