ぷらっとホームMOKU（モク）

風憬社　梅原 佑司建築士にお聞きしました

もくまる

建物のこだわりは？

広い芝生の庭に対して木製の大開口を作っています。建具はすべて壁の中に収納できるように設計しているので、開け放つとアウトドアリビングになります。

切妻の屋根勾配を利用して中央リビングは天井の高い空間になっています。一方、和室や寝室、水まわりは天井を低くしてメリハリのある空間を目指しました。

外観は杉板張りでグレーカラーに塗装しています。木の外観は経年変化によってグレーになるものなので、時が経っても外観を美しく保ち、周辺環境と調和が取れると思いグレーの外観をお勧めしています。

もくまる

この設計で進められた理由は？

施主様の趣味はサーフィンとキャンプ等のアウトドアなので、家の中で食事をしていても半分外で食事をしているかのようなダイニングというのがイメージにありました。

家の前に広がる芝生の庭はバドミントンやサッカーもできる広さがあります。子供が遊んでいるのをキッチンから眺めている風景を想像して設計しました。庭と一体になった室内空間を提案したことが気に入っていただけた理由だと思います。

また、玄関とは別に駐車場から直接荷物を出し入れできる土間収納を提案しました。収納力たっぷりで、サーフボードやウェットスーツをかけられるようにしています。

もくまる

寝室や子供室にエアコンがないようですが？

この家は床下エアコンを使った全館空調システムを取り入れています。寝室や子供部屋等各部屋にそれぞれエアコンを複数台つけるのではなく、床下と小屋裏に1台ずつ計2台で家全体の空調を行っています。これによりメンテナンスコストやランニングコストを抑えることができます。

基礎断熱とすることや気密、断熱の仕事を高めて計画しました。

もくまる

家づくりの思い出を聞かせてください。

依頼を受けた時、頂いた要望はあまり多くはありませんでした。アウトドアが好きなことや広い庭に対しての解放感のある家を希望されていると感じたので、最初に提案したプランを気に入ってもらえて良かったなと思っています。

工事中は何度も見に来てくださっていたようで、完成前は私たちよりもこの家のことについて詳しくなっていました。
本当にこの家を気に入ってくれているのが伝わってきてとても嬉しかったです。

もくまる

自然素材、木の家の良さを教えてください。

この家の床材には高知県産材の杉材を使用しています。厚みは30mmあり、素足で歩いても温かく気持ちが良いですね。杉のフローリングは柔らかい素材なので、物を落とすと凹んだり傷はつきやすいです。そんな時はティッシュに水を含ませて凹んだ箇所に置いておくと水分で凹みが元に戻ります。

経年変化を楽しむようなおおらかさで一緒に月日を重ねて欲しいと思います。

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