Moku's インタビュー木を選ぶ人と

Interview

築100年以上の古民家を
家族で暮らす母屋と
納屋を改修したアトリエ

土佐山田の農家改築

設計/鈴江章宏建築設計事務所

ガラス張りのアトリエからは、日本庭園と家族と暮らす母屋が眺められる心地よい空間。
古き良き面影を残しつつ、暮らしの同線は秀逸に設計された建築士の家です。

代々受け継ぐ日本家屋を次世代へ

建築事務所独立を機に、祖父母の日本家屋を自宅とアトリエに改修、改築をしました。先祖は農業を営んでおり母屋、納屋(牛舎)、蔵、蚕部屋などが庭を囲んでいました。アトリエは構造上の問題で、改築をしましたが、解体した納屋の部材を梁に使用しています。梁を見ると、小さい頃を思い出すこともできます。年月を経て黒艶に輝く梁が歴史を語っているようで、とても気に入っています。

古き良きものは残す。不便な場所は改善する

この家を改修するにあたって、最も配慮したことが家事動線。ここは私の祖母の家でしたので、妻は新築でも良かったかもしれないと思うと、古い家だからといって“動線の不便さを仕方がないもの”とは、するべきではないと考えました。

僕も家事は労働と考えるタイプですので、家事の効率よく終わらせたいと考えました。なので、例えば、洗濯後すぐに干せる全天候型干し場。取り込み後に畳んですぐに片づけられるクローゼット。キッチンも洗ってすぐに戻せる食器棚などオリジナルで工夫を凝らしました。古民家ならではの趣は残しつつ生活動線は今の暮らしに合わせています。

施主・設計/鈴江章宏建築設計事務所にお聞きしました

もくまる

古民家再生の魅力はどんなところですか?

大学卒業後に入った設計事務所では競輪場や“高知市民文化プラザかるぽーと”などの設計を手掛けており、建築見学と言えば、都会のRC建造物を見に行くことが多かったのですが、自宅を手掛けるようになってからは、日本家屋など古い建物に興味が向かいました。そして自分はこちらの方が好きであると確認を得ていきました。重要文化財や古民家には時を重ねているからこその魅力があります。それを次の世代につなぐという視点を大切に、歴史や先人の思いを敬いつつ、どこを残してどこを改修するかという設計を心がけています。

もくまる

設計で心掛けているのはどんなところですか。

改修といっても、ただ改修では建築士としておもしろくないので、僕はどんな建築でも、いくつかの挑戦を心がけています。環境に応じて対策を講じたり、難しい設計にチャレンジしたりですが、構造上の場合など見た目はわからないこともあります(笑)。

この建物に関しては、この敷地が比較的交通量の多い接道に面しているので、アトリエの壁を塀に見たて屋根も急こう配にしています。また外壁を焼き杉を採用して古い町並になじむように心がけました。
一方、庭面の屋根は緩やかに。アトリエの間口を広くとり、庭との関連性を持たせているのでとても開放的です。
部屋の中も、開放感がありつつ、一部他と隔てたスペースを設けています。こういう場所が少しでもあるとなんとなく落ち着くので僕は好きなのです。

もくまる

木の家の暮らし方やこれから家づくりにされる方へのアドバイスをお願いします。

長く住むためには定期的なメンテナンスは必要です。昔の日本家屋は、実はメンテナンスしやすかったのです。例えば、外壁改修の場合2階建ては梯子が届かないため、足場などの設備が必要となってきます。そのため平屋が多かったのだと思います。また板張りの外壁なら傷んだ板を変えるだけで済みます。床も畳を剥げば潜れるので点検もしやすいなどのメリットがありました。日本家屋にこだわる必要はないのですが、メンテナンスのメリット、デメリットを考えるのも一案だと思います。

土佐山田の農家改築

設計者:
鈴江章宏建築設計事務所
施工者:
建築工房望有限会社
工法:
木造在来工法、伝統方法 平屋建て128,26㎡
用途:
専用住宅+事務所
家族構成:
夫婦2人(当時)現在は+子供二人

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