大埇の家/株式会社風憬社

  • リビング

  • キッチンから

  • ダイニングから

  • デッキ

  • 夜景

工事種別
新築・木造
設計者
株式会社 風憬社 梅原佑司
施工者
有限会社 創栄工務店
階数
2階

PRポイント

2017年 第15回高知県木の文化賞
2017年 第5回高知県建築文化賞 新人賞

〜木のトンネルに包まれる空間〜
設計時は新しく開発された住宅地の中にあり、東西は住宅に挟まれることが予想された。南北には敷地が比較的ゆとりがありそれぞれ道路があったため、設計当初から南北に抜ける空間と動線をイメージした。施主は地元嶺北の杉材を使った家を希望しており、杉の柔らかいやさしい空間を如何に作り出すかということから設計がスタートした。1階は家族が集まるリビングダイニングをできるだけ広く取り、玄関から納戸、台所へ続く通り土間の空間を計画した。2階はプライベートなゾーンとし、各個室と水廻り等を設けている。
この家にはSWP(シングルウッドパネル)という県産材を用いた新しい建材を採用している。壁にはSWPを落とし込み、1階天井の梁の上に敷いている。SWPには嶺北の杉材を使用した。このSWPを用いた空間が南の庭からウッドデッキテラス、リビングダイニングを通り北の庭に抜けるような、まさに『木のトンネル』空間を実現している。大埇の家は高知県内で住宅にSWPを使用した最初の事例となった。地域材を使い、地域の加工場でつくられる土着的な建材は今後ますます普及していくだろう。