四万十の家/株式会社風憬社

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工事種別
新築・木造
設計者
株式会社風憬社 梅原佑司
施工者
有限会社ササハラ鉄骨
階数
2階

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2021年 第7回高知県建築文化賞 高知県知事賞(最優秀賞)

〜空に浮かべられた舟のような建築〜
敷地は四万十川沿いにあり、美しい川の風景を望める場所にある。四万十川でのアクティビティ・暮らしに憧れ、都会から移住してきたクライアントのために計画された。住宅が建つ敷地の北側は高さ6mの崖となっており、崖条例をクリアするため1階部分をRC造とし、2階を木造とする混構造となっている。ゆとりある一人暮らしが完結できる平屋の間取りをRCのキャンティレバーの上に載せる構成とした。リビング南の窓は美しいパノラマを享受できるよう間口を大きく取った連窓とし、リビングの西側にはインナーバルコニーを設けた。これにより西日のリビングへの影響を和らげる効果をもたらしている。屋根はいぶし瓦とし、外壁は1階のコンクリートの壁との調和を考え黒い焼杉板張り。高知県産材の杉・桧を用いて天井は垂木構造のあらわしとした。壁は調湿機能のある塗り壁とし、開口部もその多くは桧で製作するなど、できる限り自然素材を採用している。家で過ごす時間、眺める風景、それらがクライアントの記憶にずっと残るような居心地の良い建築であるよう願い考えたこの家は、空に浮かべられた舟のような姿となった。